世にも奇妙な西部の物語#2
賞金稼ぎのジャーニー編をクリアすると、再び肖像画がある部屋に戻って烙印が押された別の主人公の物語が始まりました。今回の主人公はブタ男ということで、西部劇のような開幕だったジェーンのときとは打って変わって、スタート時からダークファンタジー色が強いです。今回は、前回の話の中で世界に大きな混乱をもたらしたシェルビー・クロスが、ジェーンによって討伐された後の世界が描かれていきます。
※この記事ではストーリー上のネタバレを含みます。
ピッグマンのジャーニー編
主人公の男が呪いをかけられて魔女ルースによってピッグマンにされてしまう所から物語は始まりました。見た目としては、人間の体に豚の頭が挿げ替えられている状態です。他のピッグマンは魂も抜き取られて見た目だけでなく中身もモンスター化しているのに対して、主人公だけはどういうわけか言葉を発することができて、人間性が残されていました。
半分人間・半分豚のような怪物になってしまった主人公の人間だったときの名前はクラレンス・キグリーといいます。しかし彼は、呪いの影響で人間だった頃の記憶がありません。
韻を踏むという条件付きではありますが、クラレンスと同じように言葉を発することができるブタ男ジョーと共に協力して、「なぜ自分がこんな目にあったのか?」と真実を追求しようとするクラレンス。
魔女ルースを見つけ出して復讐するために、ピッグマンの冒険が始まります。
魂の木
ピッグマンとなった人間たちの魂は、魂の木の中に封じ込まれています。長年、彼らの魂を体内に抱えながら生きてきた魂の木は安らぎを求めていました。そして、クラレンスに自分を殺して欲しいと依頼するのです。不死身の存在に近い魂の木を殺すには、各地に散らばっている大きな根を3つ燃やさなければいけません。ジェーンのパートでも、魂の木のある場所へ立ち寄ったことがあって、そのときは意味不明なことを口走っているだけの大木のような印象でしたが、今回は物語の鍵を握る存在になっていました。本作は、同じ登場人物でもパートによって主人公や視点が変わると、だいぶ印象が変わる特徴がありますね。
発見したこの書物の情報によると、魂の木の根は大きな魔法の力を与えてくれるようです。魔女ルースがピッグマンを次々に量産しているのはこれが目的なのかもしれません。魂の木の根はルースが支配している魔女組織の中核を担っているのでしょう。つまり、前の記事でご紹介した「サイドクエスト:罪と罰」で呪いの像の封印を解放するときに接触した夢幻士の連中が、ピッグマンのジャーニー編ではメインの敵対勢力となっていきます。
ピッグマンの特性(グロ注意)
人間とは違う存在のピッグマンには、いくつか特性がありました。一つは毒に強いことです。アビリティ攻撃でも毒をまき散らすスキルがあって、さらに耐性も備わっているため、毒攻撃を仕掛けてくる敵に対して強い特徴があります。
そして、もう一つの恐るべき特性は、死体を食べることができました。死体を食べるとHP回復の効果が得られます。ジェーンのときは、料理を食べたり、サボテンや水などで回復するのがメインでしたが、ピッグマンの場合は回復手段が追加されて、倒した敵を貪ることで回復することが可能です。
恋人セシリア
自分の忘れた記憶を思い出すためにも、肌身離さず身に付けていたロケットの中の写真に写っているセシリアの行方を追うことにしたピッグマン。自分にとって大切な存在なのは間違いないセシリアの助けがあれば、消えてしまった過去の記憶が蘇るかもしれません。
ピッグマンのジャーニー編では、最初から難易度が高いゲーム展開でした。セシリアの情報を得るために街に向かっても、ピッグマンは人間から毛嫌いされていて、街では普通に活動することもできません。自分の力を頼ってくれる人物の依頼をこなして、信用を得る働きをする必要がありました。
この依頼で戦う敵も、一人で戦う最初にしては数も多くて手強かったです。無事に牧師の依頼を成功させて街の中で自由に動けるようになったピッグマンですが、その評判は人間たちの中で言葉を話すピッグマンがいると噂されて、新聞の記事にもなり、徐々に広まっていきました。
ジェーンの登場
主人公が変わっても引き継がれる要素はパーク以外にもありました。ワールドマップもその一つです。ゲーム開始直後からピッグマンがスタートしたエリアに加えて、賞金稼ぎのジャーニー編でジェーンが探索したすべての全てのエリアが開放済みでした。
そして、ベル農場まで足を運んでみると、夫と一緒にいるジェーンの姿を発見!前パートの主人公ジェーンをピッグマンのジャーニー編ではそのまま仲間にすることができました!ジェーンのインベントリの中身や身に付けている装備はそのままだったので、余った装備をピッグマンに移して一気に快適な環境になっていきます。農場にいるジェーンの愛馬も手に入れて、こちらもインベントリに保管していた金塊や高額で売れるアイテムがそのままだったので、大量のお金を獲得することができました。移動も早くなって良い事尽くし!
ベル農場で最初に埋めた息子の墓などもそのまま引き継がれていました。このことから、それぞれのパートは無関係ではなく、ゲーム内で選択した結果は後のパートにも影響する可能性が考えられます。淡い期待を胸に、ジェーンにとって最高の友であり、最強の仲間でもあるフローラ保安官のところにも行きましたが仲間にすることは出来ませんでした。せっかく正体を隠しておいたのに、残念です!
このように本作にはプレイしてみないと分からない引き継ぎ要素があって、各パートの冒険の軌跡が後のパートにも反映される仕様でした。チュートリアルのTIPによると、逆に敵として立ちはだかる可能性も示唆されているので、主人公同士でストーリー上敵対する場合もあるのかもしれません。
☆5装備の発見
最強の仲間ジェーンを加えたことによって、そのまま魔女ルースの攻略に向けてメインストーリーを進めてもよかったのですが、グラックルのガンショップで伝説級の装備が販売されていることを発見したため、金策に奔走することにしました。高額で売れるアイテムも大量に入ったので、いきなり最強装備を狙いにいきます。ピッグマンが後のパートで仲間になる可能性も考えての行動です。最強装備を探していると、フォートグレンの仕立て屋では弓とベストの☆5が売られていました。
ピッグマンのビルド
元々、ピッグマンのスキル構成などを踏まえて近接とショットガンメインで戦う戦闘スタイルを考えていた管理人は、伝説級のショットガンを手に入れたのを機会にビルドも近接特化でいくことに決めました。ピッグマン固有のスキルは特性も相まって、この戦闘スタイルと非常に相性が良く、防具も伝説級になってからはガンガン前に出て敵をなぎ倒すことができています。ジェーンの狙撃スタイルとは対照的で、プレイしていてハクスラ感覚を味わうことができて面白かったです。
魔除け装備は、最終的に痛撃でリロードする効果と水に濡れていると敵に反射ダメージを入れる効果の二つを装備しています。欲を言えば、近接武器も伝説級にしたかったです!
メインストーリー
3カ所の根を燃やして、不死身の魂の木を破壊するのが本編の大筋です。それと並行して、セシリアと対面したことでピッグマンの過去が明らかとなり、最終的に自分を見つめ直すことになっていきます。
セシリアの情報を得るために娼館へ情報収集しにいく場面があるのですが、管理人は金策に奔走するあまり大切な情報を忘れていました。
合言葉を忘れていたせいで、娼館に窓から潜入して一般客やスタッフをこっそり気絶させて情報収集するという悪徳プレイをしました。ここでも解決手段の選択肢が多い本作の醍醐味を知らぬ間に味わってしまいます。
セシリアの行方を追うにつれて、ピッグマンにされる前の過去の自分についての正体も徐々に明らかになっていきました。人間だった頃のピッグマンは暴力的な男だったようです。
魂の木の願いが叶うまであとわずかですが、主人公ピッグマンにとっては過去の自分を知れば知るほど自分の事が嫌いになってしまう現実を突きつけられていきます。
途中でメインストーリーの相棒だったブタ男ジョーの呪いも解けて韻を踏まずに話せるようになりました。呪いから救ってくれた感謝の気持ちから、彼はピッグマンに旅のお供に自分を加えて欲しいと申し出てきます。ジョーは主人公のピッグマン以上の近接特化キャラです。パークで強化しているのもあって膨大なHP量(495)のステータスなため、ピッグマン固有のスキルを使用するのも相まって、まるで死ぬ要素の無いボス状態でした。
ただ、このジョーを仲間に加えるときに注意点が一つ。
それまで旅を一緒にしていたガンマンを仲間から外した時に、いきなりジョーとガンマンの間で銃撃戦が勃発する事故が発生しています。安全のために別の場所で仲間から外れてもらうのがおすすめです。
魔女ルース戦
今回のパートのメイン敵である夢幻士は、ボスのルースも含めて瞬間移動と雷撃が主な攻撃手段でしたが、そこまで厄介な相手には感じませんでした。さらに後半は、前パート以上の強力な仲間であるジェーンとジョーを連れての戦いとなったので、ピッグマン自身も装備が充実しているのもあって戦闘自体は楽勝な展開が多かったです。ビルドや育成がうまくいっていたせいもあるかもしれません。どちらかというとピッグマンのジャーニー編は、ワールドマップ移動中にエンカウントで突如襲ってくるケイブテラーや爆弾魔マインクローラー等のボス級モンスターの方が怖かったです。
真実
これまでストーリーを進めてきて、主人公ピッグマンは元々ひどい人間だったことが分かっていました。そして、自分を罠にハメて、ルースに拉致させてたのも恋人だったセシリアの仕業だったことがルースが死に際に放った言葉から察することができます。
その後、この場にヒーザンという謎の女が現れて、ルースを同じ目に合わせてやれとブタにすることを勧めてきますが、これまでの話の中でピッグマンたちの悲惨な運命を目の当たりにした管理人は、これ以上悲劇の産物を生み出したくないと考えてルースを死なせる方を選択しました。そして後ろにある3つ目の根を燃やした後、セシリアと再会するために現在の彼女の居場所であるオスクーロの農場へ向かいます。
再会したセシリアは、はじめはピッグマンになってしまった元恋人クラレンスの姿を見て驚いていましたが、次第に強気な姿勢になって開き直ってきます。クラレンスのひどい暴力が原因で、今は脚に障害を抱えているようです。彼女はクラレンスから逃げたくて隠れるように、この場所に辿り着いて暮らしていると話します。しかし、ピッグマンとなったクラレンスにはその記憶が全く無いのです。
救いようのない人間だったクラレンスが、ブタ男となった今もそうなのか尋ねてくるセシリア。管理人の場合は、素直に許しを請うことにしました。プレイヤーによっては、ルースを利用して自分をピッグマンにしたセシリアが許せなくて復讐する人もいるかもしれません。選択次第でどうなるかこれまた気になる展開です。
魂の木の最期
非常に悩む選択が訪れました。「魂の木の中に封印されていたブタ男たちの魂を解放するか?滅ぼすか?」人間のときのクラレンスのような救いようがない人間ばかりだったら滅ぼしたほうが良いのかもしれませんが、ジョーのようないいヤツとの出会いもありました。管理人は、ブタ男は悪人ばかりではないと信じる性善説で解放を選択!主人公のように生まれ変わってほしい願いも込めます。
今回の選択はその後のパートでどのように影響するのか気になりますね。娼館の合言葉忘れていた点だけは後悔が残ります…。
攻略情報
今回のパートで気が付いた本作の仕様などの攻略要素をご紹介します。
鳥の巣
イベントやエンカウントで現れたフィールドの高所には、鳥の巣を見かける場合があります。基本的に高所にあって届かないと諦めていましたが、登って調べてみるとレアアイテムを発見しました。確率は低いですが探索が好きな人は調べた方が絶対良いです。管理人は、パークのジャンプも育てたくなりました。
ニンプの頭
使い道がよく分からないニンプの頭ですが、今回のピッグマンのジャーニー編では、序盤から最強装備を揃えるのに活躍してくれました。
ワールドマップを移動中にたまに遭遇する放浪者の一行は、アビリティを覚えるのに必要なニンプの骨や、耐性やパッシブスキルを追加する魔除けなどレアなアイテムを販売しています。この放浪者がニンプの頭を販売できる相手だと判明しました。賞金稼ぎのジャーニー編でも手に入れて貯めこんでいたので、全て売って序盤から☆5装備を揃える事ができました。鉱石の延べ棒とニンプの頭は、本作の金策に欠かせないアイテムです。
追記:医師がいる診療所でもニンプの頭を売ることができました。すべての診療所で買い取ってくれるのかは不明ですが、たまにしか遭遇しない放浪者よりも診療所の方が売りやすいかもしれません。管理人の場合は貯め込んでいたのでどちらでも大丈夫でした。
世にも奇妙な西部の物語はつづく
今回は、ピッグマンのジャーニー編をご紹介しました。
次のパートはどういう物語が展開されるのでしょうか?また、新しい攻略情報等の発見があればご紹介したいと思います!ゲームプレイの進捗に合わせて更新予定です。
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