『Among Us』ってどんなゲーム?
ゲーマーなら一度は聞いたことがあるタイトル『Among Us』。
ゲームに特化したコミュニケーションツール「Discord」をうまく使った仕様で、世界中で大人気となった宇宙人狼ゲームです。
一般的なゲーム性は人狼ゲームと一緒ですが、人狼ゲームの村人にあたる「クルー」がそれぞれタスクをこなして、マップごとに設定されている目的(タスクゲージ)の達成を目指していきます。
対する人狼ゲームの人狼にあたる「インポスター」は、クルーのフリをしながらタスクをしている素振りをするのが初動の動きです。
そして、タスク中なために孤立して隙だらけのクルーをそのまま殺害したり、妨害工作をしたりと全てのタスクが達成されるのを困難な状況に追い込んでいきます。
最終的にはクルーの数をインポスターと同数まで減らすのがインポスター側の目的であり勝利条件です。
『Among Us』は主に2つのフェイズでゲームが進行していき、作業フェイズは他のプレイヤーと通話できず、意思疎通がとれません。
誰かの死体が発見されるか、各プレイヤーが一度だけ押せる緊急招集ボタンを押した場合に限り、生きているプレイヤー全員での議論フェイズに移行して、何か不可解な点や怪しい人物がいなかったか話し合っていきます。
この時に、殺されたメンバーや追放されたメンバーは議論に参加できず、「Discord」もミュート状態となって見守ることしかできません。
殺人事件が起こればクルー側も議論を重ねてインポスターを割り出していくため、アリバイ作りが下手なインポスターはすぐにバレてしまったり、逆に孤立しすぎているクルーは犯人でもないのに疑われてしまったりとスリリングな心理戦を楽しめます。
ゲームの舞台が宇宙船や惑星基地ということもあって、世界観が宇宙をテーマにしている点が『Among Us』が宇宙人狼と言われる所以でしょう。
最近のアップデートでは、クルーとインポスターそれぞれに役職も追加されてゲーム性の幅が広がり、初心者から上級者まで幅広く楽しめるゲームに進化しました。
ゲーム性の情報や攻略の詳細は他でも語り尽くされているため、ここでは割愛させていただきます。
それよりも、最近Netflixで視聴した韓国ドラマ『静かなる海』が、まるで『Among Us』のような展開で進むドラマのように感じて大変面白かったのでご紹介したかったのです!
【ネタバレなし】『静かなる海』ってどんなドラマ?
基本情報 | |
---|---|
タイトル | 『静かなる海』 |
ジャンル | SF・ミステリー |
話数 | 全8話 (1話約50分) |
公開日 | 2021年12月24日 |
演出 | チェ・ハンヨン |
脚本 | パク・ウンギョ |
出演 | ペ・ドゥナ、コン・ユ、イ・ジュン |
配信 | Netflix |
予告編や公式サイトのあらすじ以上のネタバレを極力しないで、『Among Us』と似ていると感じたポイントを押さえながら紹介していきたいと思います。
宇宙服が登場するSF作品
『静かなる海』の舞台は、砂漠化が進んだ未来の地球で、水が大変貴重な資源となっている世界です。
水の配給権も人々の等級によって違い、その格差社会が顕著となり、混沌とした社会が浮き彫りになっている暗い雰囲気で物語はスタートします。
5年前に放射能事故によって研究員全員が亡くなる悲劇が起こった場所「パレ基地」という月面基地へ向かって、謎のサンプルを回収するというのが主人公を含めた隊員たちに課せられた任務です。
「パレ基地」では人類のために重要な極秘研究が行われていましたが、「そこで何の研究が行われていたのか?」「回収するサンプルの正体は?」情報が全て開示されないまま隊員たちは向かわなければ行けません。
月面基地や宇宙船など、地球での回想シーン以外は全編ほとんどのストーリーが宇宙で進んでいくため、登場人物が宇宙服を着ている本格SFドラマであることが特徴です。
登場人物の中にインポスターがいる
研究員が全員亡くなった危険な場所での任務にも関わらず、隊員たちは皆それぞれの目的を秘めたまま月にある「パレ基地」へ向かいます。
自分たちの命を懸けるほどの理由や覚悟がそこにはありました。
そのような登場人物の背景はストーリーが進むにつれて徐々に明らかになっていきますが、中には貴重なサンプルを横取りするためにスパイ目的で参加している者もいます。
その者たちによって、この任務は更に危険なものとなっていき、その妨害工作はまるで『Among Us』に登場するインポスターのようでした。
サボタージュ
『Among Us』のインポスターにはサボタージュという妨害工作をする能力が備わっています。
ゲーム内でインポスターはこれを上手に駆使して、有利にゲームを進めていくわけですが本作『静かなる海』でも、それを彷彿とさせるシーンがストーリーの随所で見られるのも特徴です。
通信妨害、ドア閉鎖など、ゲームではお馴染みの状況が見受けられました。
他にも物語の鍵を握る人物がよく使用する秘密通路として、ダクトも登場します。
まとめ
- 登場人物が宇宙服を着ている本格SF作品である
- インポスターの登場
- ゲーム内に登場するギミック(サボタージュ、ダクト移動など)が作中にも使われている
以上の点から、ゲーマーな私は『Among Us』を思い浮かべながら本作を鑑賞して楽しんでいました。
『Among Us』自体が、宇宙をテーマにした作品あるあるをたくさん詰め込んだ作品であるため、似ている点があるのは当然だとは思いますが、そういったゲーマー独自の視点でも楽しめるドラマだったことを伝えたかったのです。
ドラマ自体も、本当に月面で撮影しているかのような映像で、韓国ドラマの技術レベルの高さに圧倒された作品でもあります。
毎回映画のようなスケールで物語が進んでいくため、夢中になって年末年始の休みに一気見してしまいました。
SF作品や『Among Us』が好きな人におススメ!
この記事を読んで共感してくれる人がいると嬉しいです!
コメント