【崩壊した世界を生き抜け!】デッキ構築ローグライクRPG『Griftlands』レビュー | ベイクリスタル

【崩壊した世界を生き抜け!】デッキ構築ローグライクRPG『Griftlands』レビュー

Griftlands レビュー
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はじめに

『Don’t Starve』『Oxygen Not Included』などの世界的に評価を受けているインディーゲームを制作しているKlei Entertainmentからリリースされたデッキ構築ローグライクRPG『Griftlands』。

発売から少し経っていますが、過去の名作同様に非常に高評価を得ていることと、日本語にも対応しているということでプレイしてみました。

デッキ構築ローグライクとは?

Slay the Spire – Official Launch Trailer

カードゲームをよく遊ぶ管理人が好きなジャンルの一つなんですが、過去にプレイしてきた他の有名な作品を上げるとするならば、『Slay the Spire』でしょうか。

後に類似作品が多数リリースされることになるこのジャンルを定着させた作品であることは間違いないです。

デッキ構築ローグライクの特徴としては、一度死ぬとゲームオーバーとなって最初からやり直しになる点や周回前提のゲーム設計になっている点が上げられます。実績を解除していって、新カードや新アイテムが次々にアンロックされていくため、次回はまた一味違ったゲーム性を楽しめるというものです。

ゲームオーバーになって、「もう一回!」と時間を忘れて没頭してしまう中毒性がこのジャンルにはあります。『Slay the Spire』のときは、ひたすら回しまくってアセンション20(最高難度)をクリアしたときは快感でした。あのゲームは不思議と周回したくなる達成感があったんですよね。

カードやアイテムも毎回出現するものが違うので、運よく強いデッキを組めることもあれば、シナジーが噛み合わず苦しい展開になることもあったりとプレイヤーの対応力が求められるジャンルではないでしょうか。

本作『Griftlands』の特徴

ストーリー性がある

プロローグ画像です。
ゲーム冒頭のプロローグでは主人公の背景が描写されている

本作はRPG色が濃い点が特徴の一つです。主人公は3人いますが、それぞれにストーリーがあって、宿敵がいる主人公もいれば、二重スパイ活動でどっちの勢力につくかはプレイヤーに委ねられている主人公もいたりと、世界観がしっかり作りこまれている点が大きな特徴となります。

ストーリーを進めていくと主人公は多くの登場人物と出会い、彼らが所属する勢力やその敵対勢力とのいざこざに巻き込まれていくわけですが、その対応にも様々な選択肢があってプレイヤーはその世界観に没入していくことになるでしょう。

そのため、最初に通常のストーリーモードをクリアした所要時間は、各キャラクターそれぞれ3時間から4時間程度でした。本作はしっかり腰を据えてプレイするRPG作品の印象が強いですね。

クリア時の画面です。
クリア時の統計画面

友好度

NPCとの対話には様々な選択肢がある

登場人物との接し方で大きく変わるシステム「友好度」の存在は、このゲームの特徴の一つでしょう。主要人物だけでなく、NPCそれぞれにも主人公との間に友好度が設定されていて、友好度を上げていくと、様々な恩恵を得ることができるようになります。逆に敵意を持たれてしまうと、無視できないレベルのデメリット効果が付与されてしまい攻略が厳しくなる場合もありました。

友好度が高いNPCはパーティーとして一緒に戦いについてきてくれたり、強力なパッシブアビリティを付与してくれたりするので、クリアするために重要な要素です。そのため、ただひたすら戦い続けるだけでなく、脅迫・買収・詐欺・外交といった有利に進める立ち回りも鍵になるでしょう。

一日ごとの終了画面です
一日が終わると、その日手に入ったカードグラフトと同時に、その友好関係に変化があったキャラクターが表示されます。

グラフト」『Slay the Spire』における「レリック」に相当するアイテムで、本作のカードバトルを有利にするための重要な要素ですが、親愛関係のNPCがいると付与されるパッシブアビリティも同様に、値切り(買い物が安くなる)強力なアイテムが支給される等、ゲーム自体を有利にすすめる重要な要素である場合が多いです。人目のつく場所でNPCを殺害してしまうと、その人物が所属していた勢力や友人と敵対関係になって厄介なデバフが付与されてしまう場合もあります。

本作の構築デッキは「交渉」「バトル」の2種類

交渉の様子です。
本作の目玉ともいえる特徴「交渉」

上でご説明した立ち回りの一つとして、重要なのが「交渉」における戦闘です。こちらは負けてもゲームオーバーにはなりませんが、負けると不利な戦闘を強いられる等のゲームの進行が厳しくなる場合があります。そのため、プレイヤーは「交渉」「バトル」の両方のデッキを強化していかなければいけません。

管理人は最後にアンロックされるスミスという主人公で、戦闘狂のようなプレイスタイルを試してみました。ほとんど「交渉」せずに暴力で解決していったため、範囲攻撃等で降参した敵も殺害しまくりで、敵対関係になるNPCが多数出現してデバフの数が非常に多くなりました。更にこのプレイスタイルだと「交渉」デッキに余計な黄色いカードが混ざる印象が強かったです。

悪党
腕っぷしの評判が上がり、「悪党」というカードが交渉デッキに紛れ込む。

それでも「バトル」デッキが強力だったのでごり押しでクリアできましたが、クリア後に解放される高難度モード(プレステージレベル2以上)はこのスタイルでは厳しいと感じました。

余計な敵対関係を生む行為を回避する事は勿論、戦闘に助っ人参加を強要したり、敵の戦力を「バトル」前に削ぎ落す等、このゲームにおいて重要な位置を占めているのが「交渉」です。

「バトル」は従来のデッキ構築ローグライクと似たようなシステムですが、特徴的なのはパーティーバトルが可能という点でしょうか。本作は敵だけでなく、プレイヤー側にも友人として助っ人に来てくれる仲間や「交渉」で説得されて戦闘に参加しているNPC、他にもペットやロボット等様々な味方が登場します。パーティーを組んで戦えるという点はRPGらしいゲーム設計ですね。

味方が多いと心強い!

プレイヤーは「交渉」「バトル」を使い分けて、HPは両方独立しているためにそれぞれ管理しながら戦わなければいけません。回復手段も限られているため、できるだけ被ダメージを少なくする工夫は従来のデッキ構築ローグライクと同様の攻略要素です。

成長要素

カードアップグレード
アップグレードにはカードの効果を強力にするものや、コストを下げるものなどデッキ強化につながるものばかり。

ゲーム中に戦闘で使用したカードはそれぞれ経験値を獲得して、アップグレードすることができます。イベント等で特殊な状況でカードを強化することもできますが、基本的には「交渉」「バトル」両方のデッキカードは、使用して育てていく流れです。

この特徴も踏まえて、このジャンルではよくある攻略法ですが、戦闘終了後の報酬で手に入るカードを敢えて取得しないという方法もあります。デッキのシナジーや強みが決まって来る後半になると、シナジーから外れている選択肢のカードが混ざってしまうと逆にデッキが弱体化する恐れがあるからです。

報酬画面のカードの選択・アップグレード先等、デッキの種類が2つあるために、戦闘終了後も考える事が多い印象でした。

パークのアンロック画面です
ゲームの進行を快適にする要素「パーク」のアンロック画面

他にもやり込み勢がアンロックしてゲーム進行を快適にしていく要素「パーク」というものがあります。こちらは、開始からグラフトの装備枠が多くなる等、ゲーム内で大量のお金がかかる要素を免除してくれるような強力な効果があり、プレイヤーはそのパークの中から3つだけ選択できる形です。

高難度モードを完全攻略するには「パーク」のアンロックは必須になってくるのではないでしょうか?アンロックに必要なポイントは、ゲームをプレイしていかなければ貯まらない仕組みとなっています。

まとめ

デッキ構築ローグライクを見事にRPGゲームとして昇華させた『Griftlands』は、ユニークな仕様で最初はよく分からない点も多いですが理解度が高まるにつれてどんどん面白くなっていくゲーム性です。このジャンルが好きな人は勿論、戦略を練るゲームが好きな人はハマれると感じました。

やり込み要素も充実しているため、管理人も高難度モードへ挑戦していきたいと思います!

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