世にも奇妙な西部の物語#1
3月31日にリリースされたばかりの『Weird West』。
ストアページを見て、第一印象から「面白そう!」という漠然とした理由から、予備知識も一切ないまま本作をプレイしてみる事にしました。西部劇のRPGかと思っていたら、管理人は想定外の”奇妙な世界観”に戸惑うことになるのです…。
※この記事ではストーリー上のネタバレを含みます。
賞金稼ぎのジャーニー編
謎のオープニング画面では、フードを被った中央の人物が烙印を押されていました。すると、一番左の肖像画に描かれている賞金稼ぎのジェーンから物語が始まります。
キャラクターは選択できなかったので、章ごとに主人公が変わっていくのでしょうか?
残酷な場面からスタート
主人公ジェーン・ベルが家族で営む農園に、荒くれ集団が現れて息子ハックと愛犬を殺害して、夫アロンソが連れ去られてしまいました。ゲーム開始してすぐに、愛する者を全て奪われるという主人公の悲惨な運命に衝撃を受ける管理人です。
賞金稼ぎのジャーニー編では、メインストーリーは連れ去られた夫を救出するという目的で動いていくことになります。
良き母であり、良き妻として家族を愛して幸せな生活をしていたジェーンは、この事件をひっかけにして、過去の自分に戻ることを決意しました。復讐に燃える彼女は、実は元賞金稼ぎだったのです。庭に埋めて封印していた拳銃を掘り起こし、連れ去られた夫の足跡を辿るために情報収集に向かいます。
最強の殺し屋が呼び覚まされるこの展開って、某人気アクション映画の主人公のようですね。
親切なチュートリアル
洋ゲーにありがちな、ゲームの世界に放り出されて「やりながら覚えてください。」の方針かと思いきや意外と親切でした。序盤にジェーンが情報収集していく中で、プレイヤーにゲーム性を理解させるためのTIPがその適切な場面で表示されて分かりやすかったです!
戦闘
このゲームの魅力の一つとなっている戦闘アクションについては、プレイヤーに色々な選択肢を与えてくれているように感じました。
キャラクターのアビリティや、セーブデータ上の別の主人公に引き継ぐパーク、使用武器の選択、戦闘エリア上にあるギミックの利用など、プレイヤーによって多種多様な戦い方ができるようになっています。この点は、流行りのアクションRPGゲームに負けず劣らずで、本作の強みではないでしょうか?
映画のように銃撃戦でドンパチやってもいいし、ステルスで敵アジト内部に侵入して、孤立した敵を一人ずつ始末していくのも面白いです。死体を部屋の中に隠して気づかれないようにして、敵の頭数を減らしていった時は快感でした!
管理人の場合は、西部劇の賞金稼ぎのイメージからガンナービルドでジェーンを育成していき、最終的にメインはライフルとリボルバーで戦うスタイルとなっています。パークは味方の強化と不意打ちをメインに上げていって、ライフルのサイレンサー狙撃で敵を次々に削っていくのが主な戦闘の展開となりました。
本当は防具と同じ☆5にしたかったんですが、☆4まで上げると強化素材の表示がなくなり、これ以上強くはできませんでした。武器は☆5にできるのか分かりませんが、別の主人公でも引き続き☆5を狙っていきたいと思います。基本的には鉱山に行けば鉱石を集めることができるんですが、金塊集めに関しては、ツインオークス鉱山が一番効率よく集める事ができました。
このビルドの強みは、狙撃で敵の即死を狙える点です。人狼のような変身して強くなるタイプの敵に対しては特に強くて、変身する前に倒すことができました。(※難易度ノーマル基準)
逆に弱みは、弾薬です。ガンショップで弾薬を買ったり、敵がドロップした銃を分解して弾薬補充するなどしていても、ガンナービルドは弾の消耗が激しいのでどちらかの銃が弾切れを起こす場面がありました。
メインストーリー
夫を連れ去った荒くれ集団がスティルウォーターという一味だと知ったジェーンは、一味の追跡を開始しました。すると、追跡後しばらくして、スティルウォーターの背後には人ならざる者の力が蠢いている事実を知ることになります。夫が怪物の餌になる前に、奪還しなければいけなくなったのです。
この唐突なファンタジー要素の登場に、管理人はこの作品はただの西部劇RPGではなかったと思い知らされました。そして、不気味で謎に満ちた本作の世界観に没入していくことになります。
本作のメインストーリーは一本道ではありますが、その中でも様々な選択肢があり、自由に動いていけるゲーム性です。情報を得る方法や解決手段が複数ある場合もあって、その選択次第では重要人物が死んでしまう結果になることもあります。賞金首を討伐しながら金を稼ぎつつ、名声を貯めていく善人プレイをする人もいれば、他人の家に忍び込んで盗みを働くような悪人プレイをする人もいるでしょう。誰の味方をするかはプレイヤーに委ねられていて、ストーリーを進めていくために試行錯誤を重ねていく点も本作の大きな魅力の一つです。
主人公家族を襲ったスティルウォーターの被害は、付近の街にも拡大しています。ストーリーを進めて、ジェーンがスティルウォーター一味を追い込んでいくにつれて、一度荒廃した街に人が戻り、徐々に活気を取り戻していく点も面白いですね。
ウィークス町長
なかでもプレイヤーによって色々別れそうなメインストーリーのイベントはウィークス町長ではないでしょうか?明らかに裏で悪どい事をしていそうなウィークスに、「夫の情報が欲しければ、ある土地の権利書を取ってこい」と言われて、ジェーンが使い走りにされるイベントです。
管理人の場合は、とりあえず現地に向かって先方の話を聞いてみることにしました。
ウィークスの悪事の証拠が地下にあるという情報を得たため、情報をくれた相手に権利書をよこせと脅すことはせずに一度ウィークス町長の屋敷へ戻ることに。
ウィークスのいる建物には地下にいくような入口が見当たらず、隣の建物に入ると不法侵入扱いを受けたので、そこで地下への入り口をステルスで探しました。
地下に忍び込むと、そこでウィークスの悪事の証拠となる牢屋に閉じ込められている人物を発見しました。その人物から夫に関する情報を得る事ができたため、ウィークスにこれ以上従う理由がなくなります。そのまま次の目的地クイックベンドへ向かいました。
このイベントは、プレイヤーによっては権利書を脅し取って悪事に加担した人もいれば、真っ向からウィークス町長と敵対して、ドンパチした人もいるのではないかと思います。そのあたりの他のプレイヤーの分岐後のストーリーも気になりますね。
サイドクエスト:罪と罰「呪いの像」
このサイドクエストも進めていて、どうするべきか非常に悩みました。基本的にはサイドクエストはお金集めの手段と考えて良さそうですが、このクエに関しては謎が多かったです。
夢幻士を発見して、呪いの像を解放しようとしますが、夢幻士からは像を破壊するべきだと言われてしまいます。確かに閉じ込められているのにはそれなりの理由があるはずです。
初期エリアからマップを東にずっといって、ピッグマンが出没するエリアで探索を続けていると、幽鬼とたまに遭遇するようになります。その戦場エリアにはバーベナがいくつか咲いているのでコツコツ集めていきました。結構手間がかかったのもあって、せっかく集めたので解放することに。
呪いの像から解放された血染めの魂が物騒なことを言っています。結局、友として戦場に現れることもなく、このサブクエの恩恵が未だに分かりませんが、どこかで誰かが不幸になっていそうですね。
強敵ケイブテラー
夫の足跡が色濃くなるにつれて、敵も怪物が増えてきます。中でもケイブテラーは強敵の一人でしょう。本作の探索の中で得られる情報媒体として手紙やメモ書、本などの読み物があるのですが、その中で対決する前にケイブテラーに関する記述を発見していた管理人は、その記述のヒント通りに、箱の上に乗って戦いました。地面に潜ったりする厄介な敵でしたが、高台に乗ることで直撃を避けることができて、仲間もやられることなく撃破することに成功します。
アビリティやパークを育成するレアアイテムを集めるだけでなく、そういった情報を得るためにも本作の探索は重要な役割を占めていますね。
旅の仲間たち
最初に始めるジェーンだけかもしれませんが、本作の仲間は強力だと感じました。パークで仲間の強化もできるので、装備と包帯を持たせて仲間に前衛をさせることで、ガンナービルドのジェーンは後ろからスナイパーで戦う後衛に徹底できています。特に仲間になる保安官二人は、HPも多くて死ぬ要素がほとんど無かったです。
友人の正体
メインストーリーの後半には、友人の保安官が街からいなくなるイベントがあります。悪人が囚われていた牢から血痕が伸びていて、その足跡は友人の家の地下にまで続いていました。地下にいくと、保安官フローラ・オルブライトが怪物の姿で悪人を食べていました。
物語スタート時から、ジェーンの夫探しに親身になってくれた友人保安官の本当の姿に驚きましたが、今後彼女の処遇をどうするか決断しなければいけません。他の悪事を働く怪物連中とは明らかに違うし、保安官として責務を全うしてきた信頼もありました。問題は、本性を隠して己の正義感の基準だけで、悪人を勝手に裁いてきたという点です。彼女の異形の力で夫の足跡も明確となるため、最終決戦に向けて仲間となってもらうにしろ、最終的に真実を隠しておくのか明らかにするのか選択しなければいけない場面となりました。
ちなみに彼女が仲間になる最強の保安官の一人です。
自らフローラに食べられることを望んでいた狂人スナックは、本作の奇妙な世界観を象徴するような印象深いキャラクターでした。
3つのレバー
ついに最終局面に突入して、夫が囚われている採石場へきたジェーン一行。
最後の封鎖された壁を開けるには、3つのレバーを操作しなければいけません。夫が囚われていた場所に架ける橋を降ろすための4つ目のレバーが紛らわしかったです。本当の3つ目のレバーは、夫が囚われていた場所から飛び移れる崖沿いに進んだ先にあるカーテンの奥にありました。
黒幕シェルビークロス戦
遂に、夫が連れ去られる原因となったスティルウォーターによる人身売買事件を裏で操っていた黒幕「シェルビークロス」との直接対決です。正直最強の保安官二人が仲間にいて、強化も進んでいたので余裕の撃破でした。シェルビークロスは、瀕死になるとセイレーンに変身して強くなりましたが、保安官フローラにずっと殴りかかって同族対決を挑んでいた所が面白かったです。ラスボスが楽勝だったので、このゲームに慣れてきたら難易度をノーマルから上げてみることも検討中。
賞金稼ぎのジャーニー編 エンディング
連邦保安官がきて、今回の一連の働きを称えられて他に報告することはないか尋ねられました。友人を告発するかどうか決める瞬間です。
決断は「黙っておく」にしました。共に闘った仲間との友情を選びました!
パークの強化アイテムを残したままエンディングを迎えてしまったのが勿体なかったです。できれば、次の章に進む前に、残さず使い切っておく方が効率がいいですね。
204人を殺したというデータが多いのかどうか分かりません…。
世にも奇妙な西部の物語はつづく
次の章の主人公はピッグマンです。モンスターが主人公ということで、賞金稼ぎジェーンとはストーリーだけでなく、戦闘スタイルなども全く違ったものとなるでしょう。この奇妙な世界を違った視点でまた冒険できるのが楽しみです!ゲームプレイの進捗に合わせて更新していきます。
今回ご紹介したメインストーリーやサイドストーリーなどの解決方法や選択場面で、管理人と違った結果が得られた人は、コメント等で教えてもらえると嬉しいです!
一緒に『Weird West』を楽しみましょう!!
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