はじめに
先日Steamでリリースされたばかりの新作学園RPG『モナーク/Monark』についてご紹介します。元々、Nintendo Switchで昨年10月に発売されていた作品ですが、この度Steamでも配信されました。そのため、本記事のプレイ画像等は全てSteam版になります。
本作の概要
本作は、異変が起きた学園を舞台にして悪魔の力を駆使して戦う学園RPGです。雰囲気としては『ペルソナ』シリーズに似ていると感じました。悪魔や神といったワードも登場するため、アトラス作品が好きな人は興味がある内容ではないでしょうか。実際に、初期の『女神転生』シリーズや『真・女神転生』シリーズを手掛けたスタッフが開発に携わっています。
異変の元凶となっている7人の悪魔契約者と向き合っていくことになる本作のストーリーは、同時に登場人物の心の闇もテーマとなっています。学園の異変の解決と並行して、キャラクターたちが抱えるエゴの葛藤と対峙していくことになるわけです。
ゲーム中には突然、心理テストが行われる場面も。
プレイヤーの選択でパラメーターに変化が生まれます。この数値は「EGO」と呼ばれ、戦闘等にも密接に関係してくることに。
ゲーム進行は主に探索パートと戦闘パートとイベントパートに分かれていて、謎解きや独特のバトルシステムを採用している点が本作の特徴として際立っています。ストーリーがよく作り込まれていて分かりやすいので、ゲームが進むにつれて次第にキャラクターたちに感情移入していって愛着が湧きました!
本作の特徴
本作は他作品にはない新しさを追求した意欲作です。初見では分かりづらい点も多いかと思いますが、やればやるほど面白くなるスルメゲーな印象も受けました。その一番の要因は、本作ならではのユニークなシステムの数々でしょう。ここでは『モナーク/Monark』の斬新なシステムをご紹介すると共に、その魅力や特徴についてご説明します!
ユニークなバトルシステム
主人公の体力が0になるとゲーム―オーバーになる点に注意が必要なのと、味方との位置関係によってアシスト攻撃が発生したり、敵の近くで攻撃すると反撃されてしまう等、SRPGと同じようにキャラクター配置が重要です。「リオーダー」という攻撃の終わったキャラクターを再行動させるコマンドや、一般的なRPGにあるMPのような概念の代わりに悪魔の力「権能」を使用すると数値が上昇していく「MAD」という発狂度を数値化したゲージが存在しています。7つのエゴの属性ごとに特色のある様々なスキルが本作には登場しますが、それらを上手に駆使して戦闘を有利に進めていく奥深さが特徴です。「MAD」が100%達すると発狂状態となり、攻撃力が大きくアップする等の強力になる代わりに操作不能となるデメリットのある状況になってしまいます。各バトルには終了後、その戦闘に関してスコア表示されるようになっており、できるだけ悪魔を早く倒して戦闘を最小限のターン数で終わらせると高スコアの評価をされて、報酬なども多くもらえるシステムです。他にも「覚醒」ゲージやそれがMAXになって覚醒状態になったときに使える「覚醒技」等、プレイヤー次第で様々な戦い方ができる所が本作の魅力です。
発狂状態の操作不能を無くしたイイとこ取りの究極の状態「発狂覚醒状態」は発狂状態と覚醒状態を両方同時に発動した状態で、本作のバトルシステムの見所の一つ!
謎解き満載の探索パート
本作の上質なストーリーが密接に関係している探索パート。ここでは、手ごたえのある多くの「謎解き」がプレイヤーに待ち受けています。
学園の異変に関係している謎の霧に包まれた学園内の校舎がメインです。
異変が起こった当初の様子を描く演出も為されています。管理人は初期のバイオハザードにおける「かゆい うま」を思い起こしました。異常な様子が伝わってきますね。
気が狂った女生徒がずっとそばに立っていたロッカーから異臭がするなどの演出もあり、不気味さに加えてホラー感も出ていました。
行方不明の生徒はこの中?
キャラクター設定が秀逸
本作には上質なストーリーに加えて、魅力的な登場人物が多数登場します。そして、その登場人物をそれぞれ声優が熱演しているイベントシーンは見応えがあると感じました。性格や対人関係など人物設定も細かく設定されているため、ゲームを進めていくにつれて世界観に没入しやすい作品です。
まとめ
ストーリーが高評価の本作『モナーク/Monark』は、学園ジュブナイルRPGとして名を残す作品になるかもしれません!アトラス作品が好きな人におススメです。興味を持った人は是非プレイしてみてください!
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